10月第4週の夜空の見どころをまとめた。
10月21日(月):オリオン座流星群が極大
オリオン座流星群は21日午後3時ごろに極大を迎えた。この前後数日間が流星群の見ごろとなる。ハレー彗星が太陽系を通過した際に軌道上にばらまいた塵や破片が、1時間に10~20個、最大で40個ほどの「流れ星」となって夜空を駆ける。真夜中あたりに外に出て、30分ほど暗さに目を慣らしておくと見つけやすくなる。あまり明るいとはいえない流星群だが、長い飛跡(流星痕)を描く傾向がある。10月23日(水):月と火星、ふたご座の「双子星」が大接近
真夜中の少し前に北北東の空を見てみよう。地平線から昇ってくる下弦直前の半月が、ふたご座の1等星ポルックスと2等星カストルのすぐ近くに見えるはずだ。月の下方に火星が輝き、右斜め上を見上げると木星が光っている。木星のそばにはオリオン座の三つ星と1等星ベテルギウスが見える。10月24日(木):月と火星と双子星の共演再び
真夜中直前に、もういちど北北東の空を見上げてみてほしい。ふたご座のポルックスとカストルのすぐ下に、火星と下弦の月が見えるだろう。10月26日(土):金星とアンタレスが接近
日没後まもなく、南西の低空を見ると、さそり座で最も明るい星アンタレスの間近に金星が輝いている。太陽の12倍の質量を持つ赤色超巨星アンタレスは、観測史上最大級の恒星のひとつだ。オレンジがかった赤色をした星で、双眼鏡を使うと色がはっきり見える。この色合いと、2年2カ月ごとに火星と接近することから、「火星のライバル」の異名をとる。その大きさは、太陽系の太陽と置き換えた場合、木星の軌道あたりまで覆ってしまう。(forbes.com 原文)