しかしxAIは、メンフィスの環境保護団体などのコミュニティとの関わりを避けていると報じられている。ここ数カ月の間、環境保護団体の連合が、テネシー渓谷開発公社やMLGWの理事会、グレーター・メンフィス商工会議所に対して、そのリーダーらを意思決定に関与させるよう求める書簡を送った。
xAIの施設は、すでに産業汚染にさらされ、公的なインフラが慢性的に不足している黒人が多く住む地域の近くにあり、住民はこの問題が悪化するのではないかと懸念している。先週、市はxAIがデータセンター近くの約2平方キロメートルの土地を取得することを承認したが、この土地が何に使用されるのかはまだ明かされていない。
また最近では、xAIがエネルギー需要を補うために使用しているガス発電機に対する懸念が高まっている。施設の外には少なくとも18台の発電機が設置されており、その発電容量は、5万世帯分の電力に相当する合計100メガワットと推定されている。
環境保護団体のサザン環境法センター(SELC)は8月に、現地の保健局に書簡を送り、この発電機が排出する排気ガスが既存の大気汚染を悪化させ、呼吸器への被害をもたらす可能性があると警告した。しかし、保健局はフォーブスに対し、xAIの発電機は1年間に同じ場所で364日以上稼働しない限り、許可や監視の対象にはならないと述べた。これは、地域社会のグループが「抜け穴」だと批判している例外規定によるものだ。一方、環境保護庁(EPA)の広報担当者は、フォーブスに対し、これらの主張について調査を開始したと述べている。
(forbes.com 原文)