欧州

2024.10.20 09:00

ウクライナ空挺部隊、捕虜処刑したロ軍部隊に怒りの復讐続ける 新たに小隊撃破

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ロシア海軍第155独立親衛海軍歩兵旅団の部隊は今月10日ごろ、西部クルスク州でウクライナ軍が支配する800平方kmほどの突出部に対する反撃の際に、ウクライナ軍のドローン(無人機)操縦士9人を捕らえ、ほぼ裸にし、処刑した

ウクライナ空中強襲(空挺)軍の第82、第95両独立空中強襲旅団はただちに報復に乗り出し、第155海軍歩兵旅団の小規模な部隊を狙って追跡し、攻撃した。その兵士を殺さずに捕虜にしようとはしなかった。

復讐は続いている。第95空中強襲旅団は18日、突出部西部のレオニドボ村近くで第155海軍歩兵旅団の小隊を追い詰め、BTR装輪装甲兵員輸送車3両を撃破し、海軍歩兵およそ30人を殺害したもようだ。
ウクライナ空中強襲軍は「地獄への敵のテレポーテーションは手の込んだやり方で行われた」と皮肉交じりに報告し、第95空中強襲旅団がどのように戦果をあげたかを説明している。

まず、ドローンが1両目のBTRを攻撃し、損傷したこの車両は近くのウクライナ軍戦車の格好の餌食になった。

続いて、第95空中強襲旅団の対戦車専門チームが2両目のBTRにジャベリン対戦車ミサイルを狙いすまして発射し、撃破した。ちなみに、空中強襲軍のジャベリン部隊はこの戦争でとりわけ攻撃的で容赦のないことで有名だ。

3両目のBTRは、第95空中強襲旅団の工兵部隊がその進路上に設置していた地雷を踏んで破壊された。「第95旅団からのあいさつだ」と同旅団は書いている。

第155海軍歩兵旅団が大きな損害を被るのは初めてではない。完全戦力なら3000人規模の同旅団は2023年2月、ウクライナ東部ドネツク州南西部の要塞都市ブフレダルを攻撃した。ポーランドのシンクタンク、ワルシャワ研究所のレポートによると、その間、1日最大300人のペースで人員を失い続け、「ほぼ壊滅状態」に陥った。

ロシア国防省は代わりの人員を補充したうえで、第155海軍歩兵旅団にブフレダル方面での戦闘再開を命じた。しかし、すぐにまた壊滅状態になった。英国防省は2023年4月、「第155旅団はこの半年で少なくとも2回、戦闘不能状態に陥った可能性が高い」と指摘している
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翻訳・編集=江戸伸禎

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