それによると、AIを活用している働き手は、1日あたり平均1時間の節約ができているとのこと。さらに、2割の人は1日あたり最大2時間の節約をしているという結果が出ている。また、AIを活用している働き手の5%は1日あたり3~4時間も節約しているとのこと。それだけ時間が節約できれば、一人で2倍の作業をこなせる計算になる。
AIの活用による時間の節約は、業界問わず見られており、特に節約時間が多かったのは、エネルギーや公共事業、クリーンテクノロジー分野の働き手で、1日あたり平均75分の節約となっている。逆にもっとも少なかったのは航空宇宙・防衛分野で1日あたり平均52分とのこと。テクノロジー分野では1日あたり平均66分、製造業では平均62分、金融サービス分野では平均57分となっており、どの業界も確実に大きな成果を上げているようだ。
こうして得られた時間はどう活用しているのかについては、28%の人が創造的作業に充てており、26%の人は戦略的施行に時間を割けるようになったと回答している。
また、27%の人がAIのお陰でワークライフバランスが改善されたとのこと。ただ、取り組んでいる仕事のボリュームは変わっていないと23%の人が感じており、個人的な活用にその多くの時間を費やしていると21%の人が回答している。
AIによってスキルが仕事の機会を広げていると感じている人は51%もおり、AIによってスキルを学び、死後土手成長する機会が増えたと感じている人も46%に上った。一方で、13%の人がAIの影響で仕事を失ったと考えており、AIによってうまくいった人、割りを食った人との差が生まれているようだ。
日本では労働人口が減少しており、それを補うためには作業効率を上げる必要がある。AIを活用することで、いかに作業効率を上げられるのか。適材適所でAIを活用する術を見出していく必要がありそうだ。
出典:Adecco Group「Global Workforce of the Future(2024年版)」より