ネットフリックスの第3四半期の売上高は、前年同期比15%増の98億2470万ドル(約1兆4800億円)、純利益は41%増の23億6350万ドルだった。
加入者数の成長ペースは鈍化しているが、グローバルの加入者数は前年同期の2億4700万人から2億8200万人へと約14%増加した。四半期あたりの伸びは500万人強で、第2四半期に記録した800万人や昨年の第3四半期に記録した876万人と比較すると少ない。
ネットフリックスの株価は、数カ月にわたる力強い加入者数の増加を受けて、11日に過去最高の736ドルを記録していた。会員数の伸びは、主に5月に導入された低価格の広告付きプランやパスワード共有の制限が原因とされている。
同社の株価は、17日の市場の終了後に発表された決算を受けて時間外で約5%上昇した。
アナリストらは、ネットフリックスのパスワード共有の制限による加入者数の急増が頭打ちになる中、価格の引き上げが強力な収益成長を維持すると予想していた。同社が米国で最後に大幅な価格の引き上げを実施したのは昨年10月で、スタンダードプランを月額11.99ドル(日本では1590円)、プレミアムプランを22.99ドル(日本では2290円)に値上げした。
一方、ネットフリックスのオリジナル作品は視聴者の関心を集め続けており、第3四半期は、『エミリー、パリへ行く』のシーズン4や『理想のふたり』『コブラ会』のシーズン6などが好評だったとUBSのアナリストは述べている。
JPモルガンのアナリストは、第4四半期の加入者数の増加を後押しする要因として、クリスマスに配信されるNFLの試合や11月16日午前10時 (日本時間)にライブ配信されるマイク・タイソン対ジェイク・ポールの注目のボクシング対決を挙げている。
ニールセンのデータによると、ネットフリックスの米国における視聴シェアは前四半期の7.9%から8.2%に増加した。同社の株価は、ストリーミング事業で苦戦する競合他社を上回るパフォーマンスを上げている。主要なライバルであるディズニーは、数年間の赤字の後、今年5月に初めてストリーミング事業で利益を上げたばかりだ。
(forbes.com 原文)