この和解は、1940年代にまで遡る1353件の児童の性的虐待の訴えを対象としたものだ。この訴訟は、未成年に対する過去の性的虐待事件に関する民事訴訟を再提起することを認めたカリフォルニア州の「アセンブリ法案」の施行後に提起された。
ロサンゼルスのカトリック信者に向けた手紙の中で、ロサンゼルス大司教のホセ・H・ゴメスは「これらのすべての出来事について、心の底からお詫びしたい」と述べ、今回の和解が「これらの人々が経験した苦しみに少しでも癒しを提供することを願っている」と付け加えた。
ゴメス大司教は、教会が和解金の支払いに向けて、準備金や借入金、その他の大司教区の資産から資金を捻出すると述べた。
教会の公式ニュースメディアによると、今回の和解には「現在の教会の活動に従事している司祭に対する告発は含まれていない」という。この和解は、原則的に合意されており、一定数の原告の承認を得た後に2025年と2026年にかけて和解金の支払いが行われる見通しという。
「これらの1353人の勇気ある人々が経験した数十年にわたる苦しみを金銭で償うことは不可能だが、責任を追及することには意義がある。我々は、未来の子どもたちを守るために声を上げた人々に感謝する」と原告側の弁護士は述べている。
ロサンゼルス大司教区が聖職者による性的虐待の被害者に支払うことに合意した和解金は、累計で15億ドル(約2240億円)に達している。この額には、今回の和解金に加えて、これまでに行われた和解での7億4000万ドルが含まれているとロサンゼルス・タイムズ紙は報じている。
(forbes.com 原文)