アップルは新しい機能が対象とするユーザーを「軽度から中等度の聴覚障害が認知されている18歳以上の患者」としている。難聴の可能性がない方も試すことはできるが、音が聞こえすぎるような不自然な感覚があると思う。
無料ソフトウェアアップデートにより提供される聴覚検査機能
今回は特別な取材の機会を得て、AirPods Proに新しく実装されるヒアリングチェックとヒアリング補助をリリース前に実機で試すことができた。iPhoneにAirPods Proをペアリングして「設定」アプリを開くと、AirPods Proの設定画面の中に新しく「聴覚・聴力」のメニューが追加されている。
「聴力補助」をタップするとヒアリングチェックによる聴力検査のデータ(オージオグラム)を追加するように求められる。聴力補助を初めて利用する場合、「Appleのヒアリングチェックを受ける」メニューを選択して先に進む。
ヒアリングチェックは約5分間。AirPods Proを耳に装着した後、テストトーンが聞こえたらiPhoneの画面をタップする作業を繰り返す。チェックの内容は、耳鼻科や健康診断で受診できる聴力検査をイメージしてほしい。とても小音量のテストトーンを聞き分ける必要があるので、検査は静かな場所で行いたい。