欧州

2024.10.17 17:00

豪、エイブラムス戦車49両をウクライナに供与へ 第47機械化旅団に待望の補充

第47機械化旅団は、2023年初めに米国が供与を表明した全31両のM1A1を同年秋の南部での戦いから使い始めた。以後、南部や転戦した東部での1年にわたる激戦で少なくともうち8両を撃破され、さらに8両が損傷している。ウクライナ軍の外国製装甲車両でよくあるように、損傷したエイブラムスの修理にも時間がかかっているとすれば、第47機械化旅団の戦車戦力は半減している可能性もある。

オーストラリアから供与される49両のM1A1によって、第47機械化旅団は戦車の損失を完全に補充できる。余った分で2個目の戦車大隊を編成できるかもしれないし、あるいは今後の損失に備えて保管するのかもしれない。

ちょうど、第47機械化旅団は装備を整え直すのによい機会を得ている。1年以上にわたって戦闘を続けてきた2000人規模のこの精鋭部隊は先月、ようやくローテーションで大半の大隊を前線から撤収させることができた。その後、残存するエイブラムスとその乗員が訓練施設で120mm滑腔砲の射撃練習を行っていることが映像で知られている。
ただ、ロシア軍が1年前に東部で始めた攻勢は勢いを失っていない。第47機械化旅団はできる限り早く前線に戻るに違いない。その時にはすでに、オーストラリアからやって来た多数の戦車を引き連れているかもしれない。

forbes.com 原文

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