ウォルト・ディズニー・ワールドとディズニーランドは10月16日、現在利用可能なライトニング・レーン・パスの最上位バージョンとなるこの新たなプレミアパスを発表した。
現行のライトニング・レーン・パスは、予約したアトラクションの列をスキップして最前列に1回だけ進むことができる
。しかし、新しいプレミアパスでは、特定の日にパーク内のすべてのアトラクションを1回限定で「好きな時間」に待たずに利用できるようになる。
フロリダ州のディズニー・ワールドでは、ライトニング・レーン・プレミアパスは1つのパークでのみ有効で、価格は日付やテーマパークによって異なる。カリフォルニア州のディズニーランドでは、このパスは、ディズニーランドパークとディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーの両方のアトラクションへのアクセスが可能だ。
プレミアパスは、カリフォルニアのディズニーランドでは10月23日から先着順で販売が開始される。フロリダのディズニー・ワールドでは、10月30日にデラックスおよびデラックスヴィラリゾート(アニマルキングダムロッジやグランドフロリディアンなど)に滞在するゲストを対象に試験的に導入され、旅行の開始日の7日前から購入可能になる。
このパスは、カリフォルニアのディズニーランドでは、年内は1日あたり400ドル(約5万9800円)で販売され、来年は日ごとの人気度に応じて300ドルから400ドルの間で変動するという。フロリダのディズニー・ワールドでは、日付とパークによって価格が変動し、最高449ドル(約6万7500円)になっている。また、パスとは別にパークへの入園料は必要だ。
ウォルト・ディズニーが8月に発表した第3四半期決算は、利益と売上高がともに市場予想を上回ったが、ディズニーランドなどのテーマパークを含むエクスペリエンス部門の営業利益は、3%減の22億ドル(約3290億円)だった。同部門の利益の減少は、コストの増加と来場者数の伸び悩みによるものとされており、第4四半期も一桁台の減少が予想されている。
決算発表の際、ディズニーのヒュー・ジョンストンCFOは、低所得者層の顧客が金銭的な負担を感じ、パークから遠ざかっている一方、高所得者層は海外旅行を選んでいると語った。この傾向は今後も続くと予想されている。
(forbes.com 原文)