これは、今月10日~11日に世界各地で観測されたオーロラを発生させた強度「G4」の磁気嵐や、今年5月10日~11日に20年ぶりに地球に到達した最大強度「G5」の磁気嵐のような、非常に強力な磁気嵐が頻発する可能性が高いことを示唆している。5月の磁気嵐は500年ぶりともいわれる壮大かつ広範囲のオーロラを引き起こしたが、こうした低緯度でオーロラが観測できる機会も増えそうだ。
予測パネル共同議長で米独立研究開発機関サウスウエスト・リサーチ・インスティテュート(SwRI)主任研究員のリサ・アプトンは15日、電話記者会見で「われわれが現在経験していることを鑑みるに、太陽は活動周期の極大期に入っているとみられる」と発表。強力な磁気嵐が繰り返し発生していることについて、「太陽周期のどの段階でも可能性はあるが、極大期には頻度が高まる」「この極大期は少なくとも今後半年~1年続き、もう少し長くなる可能性もあるとみている。この期間中は、激しい磁気嵐の発生確率が確実に上がる」と説明した。
![NASAの太陽観測衛星SDO(Solar Dynamics Observatory)が撮影した、太陽活動極小期(左、2019年12月)と極大期(右、2024年8月)の太陽の比較画像(NASA/SDO)](https://images.forbesjapan.com/media/article/74406/images/editor/8b2f48f6e00aa8a02c8b0de1e9f70feb81b87e53.jpg?w=1200)