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2024.10.15 16:00

【米国株ウォッチ】本日決算発表予定のウォルグリーン、「落ちるナイフ」をつかむべきか

こうした背景から、今年はウォルグリーン株にとっては厳しい1年となり、株価は年初来で約66%下落している。また、上記の業績見通しの下限を達成するためには、第4四半期に0.44ドルのEPSを計上しなければならない。仮に同社がこの数字を達成すれば、株価にはプラスに働くだろう。同社の利益率、小売事業における収益の動向、そして今後発表される2025年度の業績見通しが、当面の株価の動きを決定づける要素となるだろう。

私たちはウォルグリーンの目標株価を、予想EPSの2.74ドルに4.4倍のPER(株価収益率)を掛け合わせ12ドルとしている。ウォルグリーンの株価は今年、下落の一途をたどっており、過去の評価倍率との比較は何の役にも立たない。株価が反発するのは、収益性の改善や株主価値を高める戦略的な取り組みが目に見える形で示された時だろう。そのため、ウォルグリーン株を買おうとしている読者は、今回の決算発表や来年度の業績見通しが発表されるのを待ってから購入するのが賢明だと考える。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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