1. ニシオンデンザメ
最近の研究において、ニシオンデンザメ(Greenland shark)は400年程度生きられることが推定されており、地球上で最も長命な脊椎動物の一種となっている(2017年に捕獲された個体は、392±120歳[272~512歳]と推定された)。この驚くべき寿命の長さは、成長が遅いことが主な要因だ。最大体長は7mを超えるが、1年に約1cmしか成長せず、150歳前後で性的に成熟する。彼らが長生きするのは、北大西洋の冷たく深い海に適応した結果でもある。そのような環境に、低い体温と代謝率で生きることが、寿命の長さにつながっている。
2. ホッキョククジラ
ホッキョククジラは、哺乳類の中で際立って長生きする種の1つであり、年齢が200歳を超えることもある。こうした驚くべき寿命の長さは、老化のプロセスがゆっくりであることと、北極海の低温かつ安定した環境に適応した結果だ。19世紀の捕鯨に使われた銛(やじり)の破片が皮下脂肪に埋まっていたホッキョククジラが2007年に捕獲されたという話もあるとおり、一部の個体は19世紀から生存していることが判明している。
長い寿命に役立っているのは、繁殖速度が低いことと、栄養豊富な北極海で生きられることだ。さらに、大型で丈夫な体を持つことが、ほかの海洋生物が直面する多くの危険を回避し、また回復できる能力につながっている。
(forbes.com 原文)