1カ月あまりあとの9月12日、この突出部から30kmほど西のクルスク州ノービプーチ村付近で、ウクライナ軍の数個の中隊や大隊から成る別の部隊が新たな地上越境攻撃に乗り出した。ウクライナ軍は大胆にも、新たな部隊を東の突出部まで進撃させて、この攻撃軸と突出部、両国の国境線の間に、数千人規模ともみられるロシア側部隊を閉じ込めることを狙ったとみられる。
だが数週間にわたる激戦後、ウクライナ軍の第2次侵攻作戦はノービプーチの北数kmにあるベショロエ村の南方の平原で行き詰まったようだ。
9月20日かその少し前、ドイツ製マルダー歩兵戦闘車やスウェーデン製のCV90装甲戦闘車、Strv122戦車に乗った強力なウクライナ軍部隊は、ベショロエとその北東6.5kmほどのグルシュコボ町を結ぶ幹線道路を進んでいた。
ロシア軍の第106親衛空挺師団が待ち構えていた。ロシア側は地雷や大砲、対戦車ミサイル、自爆型のFPV(一人称視点)ドローンで、ウクライナ側によるこの日の攻撃や、それに続く攻撃を撃退したもようだ。
第106空挺師団が今週、ソーシャルメディアに投稿したドローンからの映像には、損傷した15両か16両のウクライナ軍車両が映っている。それにはCV90が1両か2両、マルダー1両、米国製のM2ブラッドレー歩兵戦闘車とストライカー装輪装甲車各1両など、ウクライナ軍の保有する最も高性能な車両も含まれる。
Drone footage from Russia's 106th Airborne Division showing various destroyed/damaged/abandoned Ukrainian vehicles east and south of Veseloe, Kursk Oblast, including Marder, CV-90, and Bradley IFVs; Stryker and M113 APCs; and Kozak, MaxxPro, and Kirpi MRAPs. Many of these have… pic.twitter.com/VoxEgOglTJ
— John Hardie (@JohnH105) October 10, 2024