Anthropicもインフルエンサーを起用
インフルエンサーを使ってAIモデルを宣伝している企業は、OpenAIのみではない。スティーブンソンは、ライブ配信を通じて多くのクリエイターにDall-Eの魅力を伝えたが、現在ではElevenLabs(イレブンラボ)のテキスト読み上げツールやAnthropic(アンソロピック)のAIモデルのClaude(クロード)に関するコンテンツも作成している。また、彼は最近マーク・ザッカーバーグとステージで対談し、AI機能を搭載したメタの拡張現実(AR)スマートグラスのOrion(オライオン)について語り合った。クイリアンによると、OpenAIは「人々がツールについて何を言っているか、どう使っているか」を把握したがっており、何十万人ものフォロワーを持つクリエイターとのパートナーシップは、その戦略の重要な一部だという。また、この取り組みは特に、AI製品の広告に数百万ドルを費やしているグーグルやアマゾンと競争するためにも重要だ。OpenAIは、これまで広告を出していない。
また、一部のクリエイターにとって、このパートナーシップは単にOpenAIの製品のテストを行うだけでなく、その製品の方向性に影響を与えるための取り組みにもなっている。スティーブンソンは、2022年にTEDトークを行った際に、OpenAIに対して同社のツールに音声モードを追加するよう提案したという。
「私は慢性的な神経痛と脊髄の神経損傷を抱えているため、左手の使用が制限されている。だから、音声入力機能が必要なことを彼らに説明した」と、スティーブンソンはフォーブスに語った。
その約1年後、OpenAIは、大きな議論を呼びながらもChatGPTにボイス機能を追加した。
(forbes.com 原文)