世界は急速にデジタル化が進行しており、キャリアで成功し、より多くの機会を得て、より高い収入を得るためには、この新たな課題に対応できるデジタルスキルを身につけることが不可欠である。
テクノロジーは多くのチャンスを提供しており、人工知能（AI）は2025年までに9700万の新しい仕事を生み出すと予測されている。このことから、これから数年で求められるスキルが大きく変化することは明らかである。新しいAI関連の職が急速に出現するという予測に伴い、かつて履歴書やカバーレターで最重要とされたスキルや能力は、もはや時代遅れになりつつあると考えるべきだ。
新たな機会を求めるプロフェッショナルは、AI関連のスキルに対応した履歴書を作成し、自分自身のスキルを進化させ、常に最新であることを示す必要がある。多くの雇用主はすでにAIの可能性を理解している。
例えば、アマゾンウェブサービス（AWS）の最近の調査では、雇用主の73％がAIスキルや経験を持つ人材の採用を優先事項としていると答えている。しかし、採用担当者の4分の3は、その基準に合致する人材を見つけることに苦労している。
では、企業がデジタル変革やAI導入を進める中で、今必要とされている、あるいは2025年に求められるAIスキルとは何か？ そして、これらのスキルを履歴書にどのように反映させれば良いのだろうか？
1）プロンプトエンジニアリング
プロジェクトマネジメント協会（PMI）のCEOであるピエール・ル・マンは、プロンプトエンジニアリングがAIを利用する従業員にとって最も重要なスキルであると述べている。プロンプトエンジニアリングとは、AIモデルに対して的確な指示（プロンプト）を与え、望ましい結果を引き出す技術である。これにより、モデルの性能が向上し、より具体的で精度の高い出力を得ることができ、さまざまなビジネスシナリオに応用することが可能となる。このスキルを習得するためには、大学でコンピュータサイエンスを学ぶ必要はない。多くのプロフェッショナルが、プロンプトエンジニアリングをオンラインコースで独学している。
履歴書には、このスキルを「技術スキル」セクションに含めることができる。また、職務歴の中で達成した成果や責任を説明する際にも言及することができる。
