いまだ正しい未来が見えないという環境のなか、政治の「新しい仕組みづくり」を目指す若手政治家たちがいる。
1人はForbes JAPAN 11月号「世界を動かすカルチャープレナーたち CULTURE-PRENEURS 30」(59ページ)にも選ばれた安野貴博氏である。
東大松尾研で学び、ボストン・コンサルティング・グループを経て連続起業に成功。そのままビジネス街道を猛進するかと思いきや、執筆したSF小説で新人賞受賞、さらにアートコレクティブ「実験東京」名義の作品で渋谷アートアワード 渋谷区長賞を受賞。そして2024年には東京都知事選に出馬、得票数15万票で「第5位」となる。才人であり、まさに「令和のダ・ヴィンチ」なのだ。
そしてもう一人が東修平氏だ。東氏は外務省、野村総合研究所を経て28歳のときに故郷・四條畷市の市長選に出馬し当選する。現職最年少市長(当時)として、財政再建だけではなく民間人材サービス会社とのコラボによる副市長公募や、コミュニケーションアプリを用いた協働のまちづくりシステムの構築など、新しい自治体のあり方にチャレンジを続けてきた。9月25日、今季限りの退任、そして後継者公募を発表して世間を驚かせた。
【特別対談】「次期市長公募」の四條畷市市長 x 都知事選5位「令和のダ・ヴィンチ」 に続く対談後半では「日本政治の可能性」をテーマに話は展開された。なぜ2人は政治の新しい「仕組みづくり」に挑戦するのか。Forbes JAPAN編集部と四條畷市をつないで熱い思いを交わしてもらった。(聞き手・文=赤石晋一郎/ジャーナリスト)。