「免疫系に対して、がんの最初期の兆候を検知するよう教え込むのは非常に困難な挑戦だ。だが、我々の手には非常に高度なツールがある。免疫系が卵巣がんを認識する過程に関する、重要な知見を手に入れることができるはずだ」と、アフメド教授は述べる。
開発に成功すれば、OvarianVaxが、接種した人の免疫系をトレーニングし、卵巣の細胞に異常が発生すると、問題が起きていることを本人が察知する前に、その細胞を攻撃するようになる。
「OvarianVaxは、がん予防のソリューションを提供することができる。まずは発症リスクの高い女性が対象となるが、治験で効果が確かめられれば、さらに範囲を広げることになるだろう」とアフメド教授は語る。
このワクチンの開発が順調に進んだとしても、使用の承認を得るためには、複数段階の臨床試験を経る必要がある。そのため、実際に使えるようになるまでには今後数年はかかる見通しだ。
(forbes.com 原文)