とはいえ、そのための最適な場所はどのようにすれば見つかるのだろう? そう考える人のために、経験豊富なトラベルライターたちが実際の体験に基づく情報を提供するPlaces to Travelが、ひとり旅に最適の国に関する最新の調査結果と、それに基づくランキングを発表した。
評価基準としたのは、犯罪率・安全性、英語の通じやすさ、公共交通機関・宿泊にかかる費用、全般的な生活の質など。それぞれのスコアを割り出すためのデータは、世界平和度指数、世界各地の生活環境を調査する「Numbeo」、英語テストの結果などから収集した。
Place to Travelのジェイソン・ウィルソンCEOは、ひとり旅は非常に神経を使う経験でもあるとして、「行き先次第では危険な旅にもなり得る。しっかりと自分で自分の面倒を見るか、問題に巻き込まれない旅行プランを立てるようにすることが重要だ」と述べている。
以下、Place to Travelがひとり旅にすすめる10カ国を紹介する。
1. オーストリア
最高得点でトップにつけたのは、生活の質、医療制度、安全性、犯罪リスクの低さで特に高い評価を得たオーストリア。宿泊費は1泊平均160ドル(約2万4000円)で、低予算の旅行者にとっては少々高めだが、公共交通機関の運賃は安く設定されている。また、英語の通じやすさでも最高点を取っており、英語を話す旅行者はジェスチャーを駆使することなく、この国発祥のチョコレートケーキ、「ザッハトルテ」を注文することができるだろう。山と湖に囲まれたおとぎ話の舞台のような村、ハルシュタットの美しい景観はまさに必見。
2. デンマーク
生活の質の高さ、犯罪リスクの低さ、優れた医療制度で高評価を得ている。公共交通機関の運賃はオーストリアより高いものの、平均的な宿泊費は、1泊あたり133ドル(約2万円)となっている。絵画のように美しい首都コペンハーゲンでも、北部にある移動砂丘でも、旅行者を温かく迎え入れてくれるこの国の雰囲気は、ひとり旅の人にとって嬉しいポイントだ。
3. スイス
スイスが上位に入るのは、主に生活の質と、安全性の高さのため。ただし、この国の物価の高さは、旅行者たちを驚かせるかもしれない。平均的な宿泊料金は、1泊あたり191ドル(約2万8000円)。公共交通機関の運賃も、このリストに入る国の中で最も高い。ただ、アルプスにあるグリンデルワルト村の景色など、息をのむような自然の美しさを目の当たりにすることは、高い旅費を払うだけの価値がある体験だ。