第47機械化旅団はその際、米国から31両が供与され、同旅団唯一の戦車大隊に配備されているM1エイブラムス戦車の生き残りも後方に引き連れていった。そして、これらの戦車に死活的に必要だった追加装備を施した。
第47機械化旅団が7日ごろにソーシャルメディアに投稿した動画には、残存するエイブラムスの一部が訓練を行う様子が映っている。重量60t強、乗員4人のそれらのM1は、車体側面を米国製の爆発反応装甲、砲塔をウクライナ製の爆発反応装甲で覆い、ドローン(無人機)対策の現地製とみられるケージ装甲とジャマー(電波妨害装置)も備えていた。
Improved AFU Abrams - standard anti-drone folding shield and installation of “Kontakt-1” on areas uncovered by ARAT, including the roof and gunner sight + ECM. Also on the footage is another variant of Metinvest's upper projection protection. pic.twitter.com/jdawvU5FWa
— Andrei_bt (@AndreiBtvt) October 7, 2024
これらの追加装備は、ウクライナの戦場で戦車にとって大きな脅威になっている2つの兵器、対戦車ミサイルと自爆ドローンに対処するためのものだ。爆発反応装甲はミサイルを被弾すると外側に爆発して弾頭をそらし、ケージ装甲とジャマーは自爆ドローンの直撃を防いだりその飛行を妨げたりする。
第47機械化旅団はこれらの追加装備によって、残りのエイブラムスをできるだけ長く使い続けられように最善を尽くしている。米国は第47機械化旅団が運用するもうひとつの米国製車両であるM2ブラッドレー歩兵戦闘車に関しては、親身にも国内の余剰分を数百両ウクライナに送り、損耗のかさむ同旅団の攻撃大隊が十分な数の現代的車両を維持できるようにしてきた。