2人は、このシステムを「I-XRAY」と名づけ、見知らぬ相手の電話番号や住所などの個人情報をその場で取得できることを証明した。
「スマートグラスの映像を直接インスタグラムにストリーミングし、コンピュータプログラムでその映像を監視する。そして、そこに写った人物の顔を人工知能(AI)を用いてネット上で検索する。さらに、オンライン記事や有権者登録のデータベースなどのソースを使って、名前や電話番号、住所などの個人情報を割り出すことが可能だ」と開発者の1人であるアンフー・グエンは述べている。彼は、同じハーバード大の学生であるケイン・アーデイフィオとともに、取得した情報をスマートフォンで見るためのアプリを開発した。
「このシステムを使うことで、ハーバードの学生を含む数十人の個人情報を、その場で割り出すことができた」とアーデイフィオは述べている。
Are we ready for a world where our data is exposed at a glance? @CaineArdayfio and I offer an answer to protect yourself here:https://t.co/LhxModhDpk pic.twitter.com/Oo35TxBNtD
— AnhPhu Nguyen (@AnhPhuNguyen1) September 30, 2024
このシステムが悪用されると、危険な状況になることは容易に想像がつく。例えば、性犯罪者がターゲットにアプローチし、過去にイベントで会ったと言って信用させることも可能だろう。多くの人は、何年も前の出来事をあまり覚えていないため、そのように主張され、自分の名前を呼ばれれば、信頼してしまう可能性が高い。