このデリケートな事態が明らかになったのは、グーグルがGoogleマップからのユーザータイムラインの収集を停止し、代わりにデバイス上でのみデータを維持するという歓迎すべき動きを行っている最中のことだ。しかし、Cybernewsによれば、さらに悪いことに「GPSが無効になっている場合でも、位置データはリクエストに含まれる。その場合、スマートフォンは近くのWi-Fiネットワークを利用して位置情報を推定する」という。
このデータ収集が必要とされる理由は複数、存在している。Cybernewsは「新たに導入された自動車事故検出」などをその例として挙げている。しかし、重要なのは透明性だ。ユーザーが提供された情報から、何が行われているのかを合理的に理解できることだ。
Cybernewsはさらに、「ユーザーが明示的に同意していないサービスとの通信が行われている」ことにも懸念を示している。具体例としてGoogleフォトが挙げられている。チームはこのアプリを開いたり写真を撮ったりしていないにもかかわらず、「Pixelは定期的にGoogleフォトのフェイスグルーピング機能に関連するエンドポイントと通信していた」という。
これは、グーグルアカウントを持つユーザーが使用しているグーグル製のデバイスであるため、このデータが第三者に送信されたわけではない。しかし、グーグルのプライバシー保護やデータ収集に関する過去の行いを考えると、ユーザーが懸念を抱くのも理解できる。この新しい報告書とその結果についてグーグルにコメントを求めている。
一方、研究者たちは「(グーグルの)エコシステムに深く統合された監視システムが、ユーザーをプライバシー侵害のリスクにさらしている可能性がある」と警告している。このテストは特に新しいPixel Proデバイスに対して行われたものだが、明らかにこれはもっと広範な問題なのだ。
(forbes.com 原文)