そのうち8種類の切手には、バンドがこれまでリリースしたアルバムのジャケットが描かれている。選ばれた8枚は、1965年のデビューアルバム『My Generation(マイ・ジェネレーション)』から、1969年の『Tommy(トミー)』、1971年の『Who's Next(フーズ・ネクスト)』、1973年の『Quadrophenia(四重人格)』、1978年の『Who Are You(フー・アー・ユー)』、1981年の『Face Dances(フェイス・ダンシズ)』、オリジナルのスタジオ録音アルバムとしては24年ぶりとなる2006年の『Endless Wire(エンドレス・ワイヤー)』、そして2019年に発表された直近のアルバム『WHO(フー)』まで。
残りの4枚の切手はミニシートに収まっており、ギタリスト兼シンガーのピート・タウンゼント、リードボーカリストのロジャー・ダルトリー、ベーシストのジョン・エントウィッスル、ドラマーのキース・ムーンというオリジナルメンバー4人の宣伝用写真および熱狂的なライブステージの写真が使われている。
1990年にロックの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame)入りを果たしたザ・フーは、ビートルズやローリング・ストーンズと並んで、ブリティッシュ・インヴェイジョン(1960年代に多くの英国のミュージシャンが米国に進出し、ヒットチャートを席巻した文化現象)時代に登場して最も成功を収め、影響力のあったバンドの1つだ。
同バンドの楽曲は、「I Can’t Explain(アイ・キャント・エクスプレイン)」、「My Generation(マイ・ジェネレーション)」、「Pinball Wizard(ピンボールの魔術師)」、「Won’t Get Fooled Again(無法の世界)」、「Baba O'Riley(ババ・オライリィ)」、「Behind Blue Eyes(ビハインド・ブルー・アイズ)」、「Who Are You(フー・アー・ユー)」、「You Better You Bet(ユー・ベター・ユー・ベット)」などが、数十年にわたりロック系ラジオの定番曲としてオンエアされ続けている