リッチリスト

2024.10.04 11:00

米国の富豪が最も多く住んでいる州2024、上位10州リスト

5位 イリノイ州/16人(前年比3人増)

トップ:ルーカス・ウォルトン(339億ドル)

フォーブス400の中で最年少のルーカス・ウォルトンはイリノイ州シカゴに住んでいる。ルーカスはウォルマートの共同創業者サム・ウォルトンの8人の孫のうちの1人だ。フォーブス400入りした40歳以下は2人いるが、38歳のルーカスはそのうちの1人(もう1人はニューヨークに住むベンチャーキャピタリストのジョシュ・クシュナー)。イリノイ州知事を務めるJ.B.プリツカー(37億ドル)をはじめ、ハイアットホテルを創業したプリツカー家から数人がフォーブス400に入った。同州の富豪には、スティーブ・ラビン(54億ドル)やジョセフ・グレンディス(42億ドル)など食肉加工業で、そしてバイロン・トロット(37億ドル)やマーク・ウォルター(60億ドル)といった金融業で富を築いた者もいる。

6位 ペンシルベニア州/12人(前年比2人増)

トップ:ジェフ・ヤス(496億ドル)

ペンシルベニア州からフォーブス400入りした12人の総資産は1260億ドルで、これは州政府の年間支出額とほぼ同じだ。最も資産の多いジェフ・ヤスは、メインラインに本社を置く貿易会社Susquehanna International Group(サスケハナ・インターナショナル・グループ)を共同創業した。TikTok(ティクトック)の親会社ByteDance(バイトダンス)の推定15%の株式を所有している。ヤスは共和党の大口献金者で、州や地方の選挙で献金することが多い。ヤスと共にサスケハナを創業したアーサー・ダンチク(123億ドル)もフォーブス400のリストに名を連ねるペンシルベニア州民。そのほか、キャンディとペットフードの販売を手がけるMars(マース)の後継者であるビクトリア・マース(119億ドル)、プロフットボールNFLのフィラデルフィア・イーグルスのオーナーであるジェフリー・ルーリー(53億ドル)もいる。

7位(タイ) ネバダ州/10人(前年比2人増)

トップ:ミリアム・アデルソン(298億ドル)

ネバダ州トップにふさわしくラスベガス中心部の出身であるミリアム・アデルソンの資産の源泉は、亡き夫が1988年に創業したカジノなどを運営するLas Vegas Sands(ラスベガス・サンズ)だ。同州の他の富豪2人はUFCの共同創業者であるロレンツォとフランクのフェルティッタ兄弟で、1993年に父親のカジノ会社Red Rock Resorts(レッドロック・リゾーツ)を引き継ぎ、2016年に株式を公開した。同州にはまた、Sierra Nevada(シエラネバダ)のエレン・オズメン(40億ドル)とファティ・オズメン(38億ドル)のように航空宇宙防衛産業で財を成した富豪もいる。また、ファーストフードのPanda Express(パンダエクスプレス)のアンドリュー・チャーンとペギー・チャーン(各37億ドル)も同州に居住している。
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翻訳=溝口慈子

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