リッチリスト

2024.10.04 11:00

米国の富豪が最も多く住んでいる州2024、上位10州リスト

米カリフォルニア州ロサンゼルスの眺め(Merlino82 / shutterstock.com)

2位(タイ) ニューヨーク州/54人(前年比8人減)

トップ:マイケル・ブルームバーグ(1050億ドル)

世界の金融の中心地であるニューヨークには金融界の富豪が多く集まっている。リスト入りしたニューヨーク州の富豪の3分の2近くが金融で財を成した。

ここには元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグも含まれる。ブルームバーグは1966年に投資銀行ソロモン・ブラザーズで金融キャリアをスタートさせ、その後、創業した金融情報・メディア企業のブルームバーグLPを通じて富を築いた。同州で2番目に資産の多いジュリア・コーク(742億ドル)はアイオワ州出身で、資産の源泉はカンザス州の複合企業コーク・インダストリーズだが、40年間ニューヨーク市に住んでいる。6月に自身の子どもたちとともに米プロバスケットボールNBAのブルックリン・ネッツと米女子プロバスケットボールWNBAのニューヨーク・リバティの株式15%を約7億ドルで購入した。他の有名な富豪にはジョージ・ソロス(72億ドル)、ラルフ・ローレン(94億ドル)、ビル・アックマン(91億ドル)などがいる。

2位(タイ) フロリダ州/54人(前年比8人増)

トップ:ジェフ・ベゾス(1970億ドル)

フロリダ州は大富豪を引き寄せ続けている。ワシントン州から最近移住したベゾスは、「ビリオネア・バンカー」と呼ばれる、マイアミビーチにある人工島「インディアン・クリーク」の屋敷3軒に2億3400万ドルを注いだ。フロリダ州の富豪の3割近くが金融と投資で財を成している。ここには同州で2番目に資産の多いケン・グリフィン(430億ドル)も含まれる。グリフィンは2022年に住まいと運営するヘッジファンド、Citadel(シタデル)の本社をイリノイ州シカゴからマイアミに移したことで話題になった。フロリダの富豪で2番目に多い業種は食品・飲料で、Subway(サブウェイ)のエリザベス・デルーカ(86億ドル)やLaCroix(ラクロワ)のニック・カポレラ(41億ドル)などがいる。

4位 テキサス州/43人(前年比2人減)

トップ:イーロン・マスク(2440億ドル)

3年連続で米国一の富豪となったマスクは今年、所有するスペースXとX(旧ツイッター)をカリフォルニア州からテキサス州に移転させることを発表した。同州は選挙においては激戦州と次第にみなされるようになっているが、マスクは7月にXへの投稿でドナルド・トランプを大統領候補として支持することを明らかにした。同州は石油と天然ガスを多く産出する。そのため驚くことではないが、ランダ・ダンカン・ウィリアムズ(86億ドル)やケルシー・ウォーレン(67億ドル)など、同州の富豪の3分の1近くがエネルギー業界で財を成している。
次ページ > ウォルマートの共同創業者の孫が暮らすイリノイ

翻訳=溝口慈子

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事