働き方

2024.10.04 13:15

「結婚も挑戦」全力で走り続けるTBS安住アナの現在地│聞き手:伊東楓

安住紳一郎、伊東楓

安住紳一郎、伊東楓

1997年からTBSテレビのアナウンサーとして、第一線で活躍し続ける安住紳一郎。2023年7月に役員待遇に昇任した安住は、現在も平日の生放送帯番組『THE TIME,』のほか、『情報7daysニュースキャスター』や『日曜天国』(TBSラジオ)にもレギュラー出演し、局を支える存在だ。

そんな安住はどのように自身のキャリアと向き合ってきたのか。また結婚後の生活の変化や目標は? 元TBSアナウンサーで、2021年からはドイツに移住して画家として活躍する伊東楓が、「今だから聞けること」を聞いた。
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「画家と名乗っていいんだ」 アナウンサーから転身、伊東楓の現在地

心を鬼にしないとやれない仕事

伊東:安住さんと話すようになったのは、私が新人のとき。夜の仕事を終えてアナウンサーセンターに戻ったら、安住さんがゴミ箱の前で、壁に背中をつけてしゃがみながら、一人で書類整理をしているのを見かけて。何だかたまらなくなって、無邪気に「安住さん!」って話しかけたんです。

そのときに、「私はアナウンサーに向いていないと思います」と、当時感じていた不安を吐露したんです。そしたら安住さんは「そう言っているってことは、向き合いたいと思っているということだから、向いているんだよ」と返してくれて。それが今でも心に残っています。

安住:そんなこと言ったっけな(笑)。でもそのころからなぜか仲良くなったよね。基本的にお酒の席にも付き合ってくれるし、話していて面白いし。

伊東:安住さんとは担当している仕事のジャンルが似ていたこともあって、TBS在籍中はかなり相談に乗ってもらっていました。

ところで安住さんは、なぜアナウンサーを志望したんですか。

安住:元々は教師になりたかったんだけど、何となくアナウンサーを選んでしまったから続けてきたという感じですね。

伊東:実際にやってみてどうでした?

安住:楽しい仕事だなとは思うけど、プライベートをかなり犠牲にしなければならないし、精神的にもタフじゃないと務まらないなと思う。本来僕は、田舎の朴訥とした青年だからね(北海道帯広市出身)。

伊東:それ、昔からずっと言っていますよね。多分アナウンサーは、心を鬼にしないとやれない仕事なんです。
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取材・編集=田中友梨 文=三ツ井香菜 撮影=山田大輔

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