木でも竹でもない「紙製」カトラリーという選択肢

プレスリリースより

カフェなどで提供されるスプーンやフォークを木製などの環境負荷が少ないものに置き換える店が増えているが、東京のカフェ「amanoen」は紙製カトラリーの導入を決めた。なぜ紙なのか。

自然と共生しながら持続可能な未来を作りたいと、東京都千代田区紀尾井町にあるカフェ「amanoen」では、エステックが開発製造する紙のフォークやスプーンなどカトラリーの提供を開始した。木製のカトラリーというのはよく耳にするが、じつは紙製には他のプラスチック代替素材にはないメリットがある。とくに、安全であることと雑味がないことだ。

木や竹のカトラリーは割れたりささくれる心配がある。生分解性プラスチックも割れることがあり、尖った部分で怪我をする恐れがある。それに対して紙は割れない。裂けることはあったとしても、怪我をすることはない。また、紙には素材特有の匂いがないため、カトラリーに向いているということだ。さらにエステックの紙製カトラリーには、FSC(環境保全、社会的利益、経済的持続可能性などを目指した適切な森林管理を推進する国際機関)の認証を受けた材料が使われている。

エステックは、埼玉県を拠点に、プレス加工、印刷、材料開発などを行う企業で、その高度な技術を生かして紙製品の開発を進めている。カトラリーのほか、JALラウンジにも採用された紙製の歯ブラシ(ブラシ部分は植物由来ナイロン)や、旅館やゴルフ場に向けた紙製コーム、紙製ハンガー、紙製サウナハットなども製造販売している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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