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健康

2024.10.04 16:45

低糖質なコシヒカリの開発、糖質を気にせず食べられる夢のお米

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糖質を気にせず白いご飯をお腹いっぱい食べたい、と誰もが思う。できれば、ツヤツヤでふっくらモチモチのコシヒカリで低糖質といきたいが、それは贅沢が過ぎるのだろうか。いや、まさに低糖質コシヒカリの開発を進める企業が、今年その収穫に成功した。

医薬品の開発やオンライン診断アプリ「SOKUYAKU」の運営などを行うジェイフロンティアは、東京農業大学と共同で2018年に「低糖質米開発プロジェクト」を立ち上げ、コシヒカリをベースにした粒の大きい低糖質米の開発を進めてきた。栽培条件や要因の検証を重ね、ついにおいしさを保ちながら糖質を抑えたお米の栽培方法を見いだし、「SOKUYAKU低糖質米」として特許を出願。岐阜県郡上市和良町の田んぼではじめての稲刈りを行った。

精米したお米の約8割をしめるデンプン質は、アミロースとアミロペクチンという2種類のデンプンで構成されている。お米の味や食感を決めるのはアミロースのほうだ。その分量が少ないほどモチモチになる。みんな大好きなコシヒカリはアミロースが15パーセント前後と少なめであるため、あの食感が生まれるわけだ。ミルキークイーンは10パーセントほど。ちなみに、アミロースがゼロになると、もち米となる。

そのためアミロースが少なめのお米に人気が集まるのだが、じつはアミロースにはゆっくり消化吸収されるというありがたい特徴がある。単糖類に変換されるまでに時間がかかるので、血糖値の急激な上昇を防いでくれるのだ。比較的さっぱりしていて冷めてもおいしいササニシキは、アミロースが20パーセント程度と多めなので、低糖質米と呼ばれることもある。

でもやっぱりモチモチがいい、という人は多い。そこで「SOKUYAKU低糖質米」となる。アミロースが多めながらモチモチの低糖米だ。2023年3月に実施された試験機関による検査結果を見ると、2023年に東京農大で生産された試料の数値は特A米を上回る好成績で、大変に期待が持てる。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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