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2024.10.23 16:00

「考えを固めすぎずにいつも柔軟でありたい」今田美桜が実践する“進化”のためのマイルール

モビリティの未来に向けて前進を続けるプレミアムモビリティブランド“Audi”が、Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2024で特別賞を授与。Audiが描く”Progress=進化”に新たな視点をもたらし、次世代の可能性を導き出していくリーダーとして、イノカ・高倉葉太、今田美桜、河村勇輝らを選出した。

インタビューの連載第3回となる本記事では、俳優やモデルとして活躍する今田美桜が登場。ドラマや映画において話題作への出演を重ねるなか、2025年前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』ではヒロイン役にも決定。快進撃を続ける彼女に、日頃から“進化”のために意識していることについて話を訊いた。


19歳で上京し、がむしゃらに突き進んだ20代


「最初は、単純に台本をもらうのが夢でした」

デビュー当時を振り返りながら、今田美桜はにこやかにそう語った。彼女が東京に出てきたのは、19歳の夏。それまでにも地元・福岡で活動していたが、オーディションを受けてもいい結果が出ない日々が続いていたという。

「少しずつ長いセリフをいただけるようになったり、出番が増えたりするのがすごくうれしくて。がむしゃらに目の前のことに取り組んできたので、ようやく今こうやって振り返ることができるようになりました」

今や、ドラマに映画、CMなどで意識しなくてもたくさん見かけるようになった彼女だが、下積み時代を経て、20代を東京で駆け抜けてきた。

「ありがたいことに、周りの皆さんのおかげでいろんな経験をさせてもらいました。常に新しい環境だったし、それを経験できるうれしさと、とにかく一つひとつの目の前にある作品に溶け込むことに必死だった部分もあります。そこから徐々に、少し先のことを考えられるようになったのがここ数年のこと。将来必要になることを見据えて、まずは準備から始めてみようと思えるようになりました」

2025年前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』では、アンパンマンを生み出したやなせたかしの妻・小松暢をモデルにしたヒロイン役にも抜擢された。3365人が応募したオーディションで掴み取った大役。積み重ねてきたものが実った結果だった。

友だちを車で迎えにいくのが憧れ

先を見据える今田が、「30歳までには……」と目標を掲げていることのひとつが、“車を自由に乗りこなせるようになること”。免許はあるものの、今はあまり車を運転する機会がないという。

「友だちと遊んだりするときに、車で迎えにきてくれることがあるんです。それがすごくカッコいいなと思って、逆に自分も友だちを迎えにいけるようになりたい。旅行に行ったりとか、先のことですが将来もし自分に子どもが生まれたらとか考えたりすると、自分で運転する機会も増えるかもしれない。その準備のためにも、今のうちに練習したいですね」

この日、今田はAudiのEVである「Audi Q4 e-tron」と対面。コンパクトサイズの電動SUVで、ドライバーオリエンテッドなデザインを追求したモデルだ。

「運転席に座らせてもらいましたけど、シートがすごく気持ちよくて、包み込んでくれるような安心感がありました。座席が広いし、ハンドルの位置を細かく調整できたりもするので、運転する人に最大限フィットしてくれる形だと思います」



通常、ガソリン車であれば前方にエンジンルームがある。しかし、このモデルはEV用に開発されたプラットフォーム(骨格)を使用し、バッテリーはホイールベース間の床下に搭載。それによって車内の空間がかなり広く設計されている。フロントが短いおかげで小回りも効き、日本の狭い道でも楽々と運転できる、ビギナーにぴったりの車かもしれない。

「少し大きめでスタイリッシュな車に乗ることに憧れています。電気自動車という、地球環境に配慮されたモデルなのもいいですよね。今のところ、カッコいい車を乗りこなしている妄想ばかりふくらんでいます(笑)」

準備はしつつも、現場で柔軟に変化していきたい

車・社会・地球環境の調和を追求し、サステイナブルな未来を切り拓くAudiの電気自動車。常に進化を続け、モビリティの未来に革新をもたらし続けるEVを目の前にして、今田が日頃から意識している「“進化”のためのマイルール」についても教えてもらった。

「撮影現場で大事にしていることが、柔軟であること、そして余白を持つことです。撮影前には台本を読み込んで準備していきますが、立ちの芝居だと思っていたら座りだったとか、準備していたことと違う時もあって。

その際に、自分の中で『これでいこう!』と事前にイメージを固めすぎてしまっていると、身動きが取れなくなってしまうことがある。だから、そういう変化に対応できるようにしておきたいなと思うんです。」

最低限、現場に臨む前に準備はしつつも、共演者との掛け合いや現場で起きたことには柔らかく身をこなしながら対応する。歳を重ねると自分の考え方や方法論が凝り固まってしまいがちなイメージもあるが、彼女はそこからあえて距離を置こうとしている。

「新人だったときの、何も考えずにボンって飛び込めていた時期もよかったなと思うんです。それはいいときも悪いときももちろんありますが、思いっきりできる瞬間もあった。

今は準備もするし、より丁寧に向き合うようになってきましたが、だからといって柔軟さや型を破る勇気は忘れたくないなって思うんですよね。進化し続けたいからこそ。他者の意見を聞くことで初めて発見できることもあるし、それを続けることで自分の幅が広がればいいなと思っています」

「30代はキラキラしている」勇気をもらう先輩たちの姿



最近では『悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』や『花咲舞が黙ってない』(共に日本テレビ)などのドラマで主演を務め、ますます存在感を増している今田。「“座長”としてリーダーシップを求められる場面もあるのでは?」と訊ねると、「自分は引っ張っていくとかは苦手なタイプですが……」と彼女なりの現場でのあり方を語った。

「私がこれまで出演させていただいた現場では、いつも充実度が高く、楽しかった思い出があります。それは座長として先輩たちが引っ張ってくださった部分が大いにあると思う。でも、自分はあまり“ついてこい!”みたいな気質ではなくて……。だから自分なりの座長としての盛り上げ方を考えると難しいんですよね。

でもきっと、この仕事の素晴らしさのひとつは、個々の役割を持つ人がみんなで協力して作り上げる部分にあると思います。だから役に関して気軽に相談できたり、充実したコミュニケーションが取れたりする現場にしたいなとは思います。私は現場でまだまだ年齢が下のことが多いので、先輩方に頼ったり、お互いに支え合ったりすることを大事にしていきたいです」

パワフルな演技で周りを牽引する姿が役からは垣間見えるが、今田の助け合いの精神が、現場や彼女自身の進化にもつながっているのだろう。

東京で過ごした20代も後半に差しかかるなか、Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2024のAudi特別賞を受賞。最後に、今後の活動への意気込みを聞かせてもらった。

「あまり具体的な目標を立てるのは得意ではないんですけど、その時々でちゃんと自分を好きでいられるように生きるのが目標です。どれだけ環境が変わり、求められることが変わっても、素直さや正直さは忘れずにいたい。

20代後半になるにつれて、将来についての不安や悩みも出てくるようになりました。同世代には同じような方もいらっしゃるんじゃないかな。でも、そういうときはいつも撮影現場の先輩方の姿に励まされるんです。とてもキラキラしているし、『30代、40代はもっと楽しいよ』と言ってくれる。そういう方にすごく憧れますし、今をがむしゃらに頑張った先に、そうしたカッコいい姿が待っているのかなと期待しています」





Forbes JAPAN 公式Youtubeでインタビュー動画を公開中



今田美桜◎1997 年、福岡県生まれ。俳優、モデル。19歳の時に上京後、以降はドラマ、映画、CMなど幅広く活動している。14年12月に映画『劇場版ドクターX』、15年2月に映画『劇場版 トリリオンゲーム』の公開が控えている。

Promoted by Audi / text by Kohei Hara / photographs by Masahiro Okamura / edited by Mao Takeda / Styling by Keita Izuka / hair&make by Naoki Ishikawa