暗黙の「ドレスコード」はまだ存在
最後に書いておきたいが、米国系航空会社では搭乗ゲートのスタッフに裁量がある。気分がすぐれないなどで通路側の席に変更してもらおうとした際、満席を理由に発券カウンターで断られた場合、諦めるのはまだ早い。搭乗ゲートで再度お願いすると、全搭乗券が発券された後で席の状況が把握できているため、空いている通路席に変更してもらえることがある。なお、上品な服装で紳士的あるいは淑女的な態度を取ることでエコノミーからビジネスクラスへのアップグレードが無料で行われるという話は、いまでは過去のものとなった。しかし、暗黙の「ドレスコード」はまだ存在しているともいわれる。
オーバーブッキングの際に、乗客の誰かをビジネスクラスに無料アップグレードしなければならない時、短パンやサンダル姿、襟のない服の人については「わたしに裁量があるときは、意地でもアップグレードをしない」という話を米国系航空会社の地上スタッフから聞いたので、共有しておきたい。