北米

2024.10.01 10:30

成長続く「Amazonファーマシー」、 米国最大の薬局になり得るか

業界大手のCVSとウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスの昨年の処方薬部門の売上がそれぞれ推定900億ドル(約12兆円)以上だったことを考えれば、最大手に上り詰めることはかなりの快挙となる。昨年の薬局業界全体の処方薬の売上は推定5000億ドル(約71兆円)だった。

調査会社GlobalData(グローバルデータ)のマネージングディレクター、ニール・サンダースは最近、業界サイトのPYMNTSに、オンライン市場はまだ小さく、アマゾンは業界をディスプラプトするには至っていないと語った。だがサンダースは、実店舗では競争によって顧客サービスが低下しており、オンライン市場が成長する素地を作っていると指摘する。「店舗間の競争はより多くの消費者をオンラインに誘導することになり、アマゾンの策略にまんまとはまっている」

書籍業界を思い出すといい。多くの独立系の事業者と少数の大手事業者による細分化された市場だったこともあり、書籍業界はひっくり返された。アマゾンはうまくいくディスラプトのモデルを特定しているようだ。薬局はその一つだろう。

そして非常に興味深い疑問が浮かぶ。次にディスラプトされるかもしれないのはどの業界だろうか。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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