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2024.09.28 12:00

iPhoneカメラに「まだ先がある」と証明したアップル

iPhone 16 Pro(Apple)

フォトグラフスタイルでルックを変更しても、トーンジャンプや色の問題が出ることはなく、階調情報が豊かに保たれていることがわかる。
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条件の良い明るいシーンでも、照度の低いシーンでも、iPhone 15/15 Proの世代からは違いを感じるだけのアップデートを、使い続けていくうちにユーザーは感じるだろう。もちろん、だからといってiPhone 15世代からの買い替えは勧めないが、iPhone 13/13 Pro世代のユーザーが買い換えるなら、価格改定されたiPhone 15世代ではなく最新モデルを選ぶべきだ。
iPhone 16 Pro Maxのインカメラで撮影

iPhone 16 Pro Maxのインカメラで撮影

ハードウェア+信号処理+ソフトウェアで生み出す価値

ハードウェア面で大きなアップデートになったカメラコントロールに関しては、カメラの呼び出しや露出補正が簡単になり、長押しでビデオが撮影できるなど、確実にカメラ機能へのアクセスが容易になり、複雑化しているカメラ機能を使いこなす上で重要なものになっていることは間違いない。

ただし、細かな使い勝手においては、まだ未成熟と言わざるを得ない。

コントロールする撮影パラメータをスライドセンサーで行うのはいいが、その感度などは調整の余地がある。また調整するパラメータの種類を切り替えるには、半押しダブルクリックという馴染みのない操作が必要となり、これにも慣れが必要だ。
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半押しと全押しは圧力センサーで検出し、それをTapTicエンジンで触感フィードバックする手法だが、洗練されているとは言い切れない。このあたりは「らしくない」と感じるが、これらはハードウェアだけではなく、ソフトウェアと信号処理の組み合わせで実装されている。

機械学習の改良とソフトウェアの実装で、洗練させていくことを期待したい。これまでにもリリース後の洗練で使いやすくなった例は数多くある。

アップルはハードウェア(センサーや処理プロセッサ)と、そこから得られる信号の処理、それに後処理ソフトウェアの総合的なアプローチでさまざまな価値を生み出している。

たとえば、望遠カメラが4800万画素になれば、5倍の望遠カメラはデジタルズームなしに10倍までをカバーし、3つのカメラが捉える光を、その状況に応じてフュージョン(合成)して画像を出力できる。
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編集=安井克至

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