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2024.09.27 13:00

ロレアル創業者の孫娘が「世界で最も裕福な女性」に、資産13.5兆円

フランソワーズ・ベタンクール・マイヤー(Photo by Bertrand Rindoff Petroff/Getty Images for L'Oreal Foundation)

フランソワーズ・ベタンクール・マイヤー(Photo by Bertrand Rindoff Petroff/Getty Images for L'Oreal Foundation)

化粧品大手ロレアル創業者の孫娘で、同社の副会長であるフランソワーズ・ベタンクール・マイヤーは9月26日、「世界で最も裕福な女性」の地位をウォルマート創業者の娘であるアリス・ウォルトンから奪い返した。マイヤーの推定保有資産はこの日、55億ドル増えて931億ドル(約13兆5000億円)に達した。これに対し、ウォルトンの資産は13億ドル(約1891億円)減少して904億ドル(約13兆1500億円)に沈んだ。

ウォルトンは、今月初めにマイヤーズを抜いて世界で最も裕福な女性に浮上したが、その地位は一時的なもので終わった。

マイヤーズの資産の増加は、ロレアルの株価が26日に約7%上昇し、7月以来の高値となる408.65ドルをつけたのを受けてのものだ。この株価の上昇は、中国政府が複数の国有銀行に最大1兆元(約20兆円)の資本注入を実施し、低迷する景気の下支えを行うと報じられたことで発生した。この報道を受けて欧州の高級ブランドの株価は上昇し、ロレアルもその恩恵を受けた。中国は、ロレアルにとって2番目の市場となっている。

一方、ウォルマートの株価は26日の市場で約2%下落し、79.92ドルで取引を終えた。

中国の経済刺激策の影響で株価を上昇させたのはロレアルのみではない。カルティエを所有するリシュモンの株価は26日に8%以上上昇し、LVMHの株価も10%急騰して678.50ドルに達した。

世界5位の富豪であるLVMH会長のベルナール・アルノーの資産は1927億ドル(約28兆円)に上昇し、4位のマーク・ザッカーバーグ(資産1961億ドル)との差を縮めた。

ロレアルの開示資料によると昨年末時点でマイヤーズは、家族とともにロレアルの発行株式の34.7%を保有している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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