HSTは、NASAと欧州宇宙機関(ESA)の共同プロジェクトだ。優先度が最上位のフラッグシップミッションに位置付けられたHSTの打ち上げは1990年に遡る。運用期間が34年に及び、宇宙望遠鏡としては古参となる。この数十年の間に幾多の試練を経験し、今年もこれまでに難しい技術的問題をいくつか乗り切っている。HSTチームは、望遠鏡を稼働させ続けるために新しい運用モードを導入した。この修正措置が功を奏したため、科学ミッションは継続されている。
NASAとESAは、遠方の銀河や絶景の星雲、さらには木星や天王星などの太陽系の惑星にも光を当てるHSTの画像を定期的に公開している。科学と一般向け天文普及活動へのHSTの貢献は計り知れない。HSTは、わし星雲の中にある「創造の柱」の画像など、現代の最も象徴的な宇宙画像のいくつかを地球に送り届けてきた。今回は、綿菓子のように見えるN11星雲が、HSTの天体画像リストに新たに追加された。
(forbes.com 原文)