ウクライナ軍部隊と激しい戦闘を繰り広げながら、ロシア軍部隊は1カ月後、荒廃する市の中心部にある要所を押さえた。頑丈なコンクリート製建物30棟が立ち並ぶボウチャンシク連動機械(アグレガート、ウクライナ語読みでは「アフレハート」)工場だ。
ロシア側はこの工場を、すぐ南を流れるボウチャ川を渡る部隊を掩護する基地として利用できそうだった。ところが、実際にはそこはロシア軍にとって「罠」になった。工場のすぐ外側で前線を維持したウクライナ軍は反撃を仕掛け、工場の北数ブロックまで前進し、工場とそこにいる部隊をロシア軍の主力部隊から切り離した。
4カ月にわたる攻防になったものの、ウクライナ国防省情報総局(HUR)の特殊部隊が24日、工場に残っていた最後のロシア軍人員をついに排除した。
情報総局は、特殊部隊が「建物が密集する状況下で敵と接触戦闘を重ねながら、工場の建物をしらみつぶしに掃討していきました。場合によっては白兵戦になりました」と作戦の様子を説明し、「ボウチャンシク連動機械工場の敷地を完全に解放し、同社のすべての建物から占領者を除去しました」と報告している。ロシア側の人員は殺害したほか、一部は捕虜にしたという。
The units of the Main Intelligence Directorate (HUR) have liberated the Vovchansk Aggregate Plant from the Russians, as reported by the Directorate. pic.twitter.com/ITut4ykV2F
— WarTranslated (Dmitri) (@wartranslated) September 24, 2024