この疑問に対し、セールスフォースのチーフ・エシカル・アンド・ヒューマン・ユース・オフィサーであるポーラ・ゴールドマンは、「AIエージェントは、私たちの仕事をより楽しく、より創造的で、生産的にするための無限の可能性を秘めている」と述べている。また、別の同社の幹部は、AIが「あまり価値を生まない多くの雑用」を引き受けてくれると述べている。
つまり、AIは私たちを助けてくれるツールであり、害を与えるものではないという見方だ。「AIモデルはより大きくなり、より速く改善されている。これにより、AIエージェントは、週ごとに前の週よりもはるかに重要な役割を果たせるようになっていく」とハブスポットCTOのシャーは述べている。
業界の他の幹部たちからも肯定的な意見が多く寄せられているが、一部からは注意を促す声も上がっている。
「私たちは間もなく、AIが単に人間を支援するだけでなく、ビジネスの運営方法を根本的に変革し、これまでにないほどイノベーションを推進する時代に突入する」と拡張現実(AR)やコンピュータビジョンの活用を推進するAIプラットフォーム、TechSeeのCEOであるエイタン・コーエンは述べている。「しかし、視覚データやテキスト、音声、オーディオを組み合わせたマルチモーダルの統合なしには、AIの利用は低レベルのタスクにとどまることになる」と彼は付け加えた。
AIエージェントのおかげで、人間がより重要なことに時間を費やせる未来がやってくることに期待したい。しかし、そのために重要なのは、ノイズやスパムの量が対処可能な水準を超えないようにするためのフィルターの整備かもしれない。ちなみに、アップルはそれに取り組んでいる最中だ。
(forbes.com 原文)