いずれも失敗に終わった。ドネツクとクラホベの間にある陣地を保持するウクライナ空中強襲(空挺)軍第46独立空中機動旅団は、テルミット焼夷剤散布ドローン(無人機)、通称「ドラゴンドローン」、大砲、戦車、歩兵などを駆使して応戦し、ロシア軍の車両計98両のうち44両を撃破するか無力化するか、もしくは損傷を与えた。また、19日だけでロシア軍の人員72人を殺害したり負傷させたりして失わせた。
46th Brigade of Ukraine repulsed the biggest assault on the Brigades position. 46 units of Russian AFVs were used in the assault:
— Special Kherson Cat 🐈🇺🇦 (@bayraktar_1love) September 12, 2024
“On September 12, Russians attacked with four waves of assaults from 5:45 a.m. to noon on the positions of the battalions of 46th Brigade. A total… pic.twitter.com/2isXk2j665
Video from Ukraine’s 46th Airmobile Brigade of Russian armored assaults reportedly involving 52 vehicles and UMPK strikes. The footage shows FPV, mines, possibly RPG, and DPICM strikes and an FPV with thermite. https://t.co/cNVz5mbkoJ pic.twitter.com/Rf5Bu2befo
— Rob Lee (@RALee85) September 21, 2024
ロシア軍が昨年後半に始めた現在の東部攻勢は、つい最近まで着実に進展していた。ロシア軍部隊は今年2月半ばに、同じくウクライナ側の要塞都市だったアウジーウカを陥落させたのに続き、激しい攻防を経ながらポクロウシクに向けてさらに西進し、先月末には同市まで10kmほどに迫った。
しかし、それから数週間経過した現在、ロシア軍部隊はまだポクロウシクまで10kmほどの場所にとどまっている。ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は先週初め時点で「ポクロウシク方面のロシア軍の前進は鈍化している」と説明している。
これは、ほかと関連性のない特殊な事態ではない。CDSによると、南部のザポリージャ州方面でもロシア軍の攻撃ペースが落ちている。また、ウクライナ軍が先月に侵攻して占領したロシア西部クルスク州の突出部でも、ロシア軍が乗り出した反撃が停滞している。CDSはザポリージャ州でのロシア軍の攻勢鈍化について「複数正面で同時に攻撃を行うリソースの不足」を原因に挙げている。