欧州

2024.09.22 17:00

ロシア兵3人、味方のふりしたウクライナ兵にだまされ捕虜に 一部始終隠し撮り

そうして、アゾフ旅団員たちはこの手の込んだ引っ掛けを締めくくった。「君らは純血ウクライナ人の手に落ちたのだよ」とひとりが宣告した。旅団員たちはロシア兵3人に、地面に伏して両手を頭の後ろに回すよう指示した。「おとなしくしていなさい。大丈夫だから」

アゾフ旅団の基地に連行されたロシア人捕虜たちは、コーヒー、ソーセージ、パン、ワッフル、果物のごちそうにあずかったという。

バシリエビッチはインタビューで、自身がどのようにしてロシア軍に入隊し、故郷から遠く離れたウクライナで従軍することになったのかを説明している。モスクワの友人のバーで酒を飲んでいると、勧誘員がバンに乗ってやってきて、軍の契約書にサインするよう強要されたという。

彼らの受けた訓練は粗雑どころか、それ以上にひどいものだったらしい。「1〜10」の10段階での評価を求められた別の捕虜は「0だ」と即答している。

バシリエビッチが捕虜生活に複雑な感情を抱いているようなのも、こうした経緯があるからかもしれない。彼は母親ら家族に向けて「元気にしています。何も問題ない」とカメラの前で語っている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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