もちろん、毎日iPhoneを復元する必要はないが、いざその時がきた場合には、最もシンプルで迅速な方法が何よりも望まれるだろう。
これまで、一般消費者がiPhoneをワイヤレスで復元する手段は存在しなかった。Apple WatchやApple TVのファームウェアをiPhoneから復元することはできるが、iPhone自体の復元が可能になるのはこれが初めてだと9to5Macは報じている。このワイヤレスでの復元機能は、アップルにとって初めての試みであり、同メディアは新システムのシミュレーションを行い、その動作を確認した。
同サイトは、「iPhone 16が何らかの理由でリカバリーモードに入った場合、ユーザーはそれを他の(iOS18もしくはiPadOS 18を実行中の)iPhoneやiPadの隣に置くだけでファームウェアの復元を開始できます。もう一方のデバイスが新しいiOSファームウェアをダウンロードし、それを動作不能になったiPhoneに転送します。この方法により、iOSデバイスのファームウェア問題を解決するために、MacやPCを使う必要がなくなります」という。
この方法は非常に巧妙だが、少なくとも現時点では復元できるのはiPhone 16シリーズのみに限定されているようだ。報告によれば、「新しいiPhoneには、メインのiOSパーティションが起動しているかどうかに関わらず、プロセス全体を管理できる特別なリカバリーパーティションが搭載されています。アップルがこのシステムを将来的に他のiPhoneモデルにも提供する予定があるのか、あるいは新しいハードウェアを必要とするのかは現時点では不明です」ということだ。
仮にこの機能が最新モデルに限定されたとしても、PCに接続するよりはるかに便利であり、さらにはApple Storeに持ち込む手間を省くこともできるため、大きな利点となるだろう。
アップルはこの機能に4年間取り組んできたようだが、ようやくその実を結ぶことになった。
(forbes.com 原文)