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2024.09.19 10:30

急増する米国の富豪、大統領選次第では「外国移住」が加速か

世界で富豪が最も多い米ニューヨーク(Francois Roux / shutterstock.com)

ヘンリーのレポートによると、世界のセンチミリオネアの数は着実に増えており、2022年には2万5490人だったのが、翌年には2万8420人、今年は2万9350人となっている。センチミリオネアの数が過去10年間で最も増えたのは中国で、108%増加した。次いで米国が81%増、モナコやポーランド、モンテネグロといった欧州の小さな国々でそれぞれ75%以上増えている。だが、欧州全体では26%増にとどまっている。その原因についてステッフェンは「英国、ドイツ、フランスなど主要市場の成長が鈍いため」と語る。
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世界のセンチミリオネアの3分の1は世界各地の50都市に住んでいるが、そのうち15は米国の都市だ。センチミリオネアが最も多いのは順にニューヨーク(744人)、ベイエリア(675人)、ロサンゼルス(496人)。次いでロンドン(370人)、北京(347人)、シンガポール(336人)と続く。センチミリオネアが多いトップ50都市のうち、テキサス州オースティンやフロリダ州パームビーチを含む7都市は今年150%を超えるセンチミリオネアの「急増」が見込まれている。

センチミリオネアが急増する可能性のあるその他の都市はどこか。 中国の杭州と深セン、台湾の台北、アラブ首長国連邦のドバイとアブダビでは今年センチミリオネアが150%超増えるとレポートでは予測されている。

世界の保有資産10億ドル以上の「ビリオネア」の人数と純資産額は過去最多となっている。フォーブスのデータによると、今春時点でビリオネアは2781人で、昨年より141人、2021年より26人多い。ビリオネアの総資産は14兆2000億ドル(約2010兆円)で、前年から2兆ドル(約283兆円)、2021年から1兆1000億ドル(約155兆円)増えている。ビリオネアが最も多いのは米国で、次いで中国、インドとなっている。
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forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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