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2024.09.19 08:30

実機レビュー iPhone 16はProに肉薄する実力、オススメは「16 Plus」

2024年の新しいiPhone。左からiPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max

Apple Intelligenceのために設計された「A18」チップ

Appleのティム・クックCEOも「iPhone 16はApple Intelligenceのために設計されたiPhone」だと、9月に開催した発表会でコメントしている。最大の理由は「A18」チップを搭載したことだ。最新世代のAppleシリコンがiPhoneのデバイス上の処理、または大規模な自社設計のサーバベースモデルであるPrivate Cloud Computeと連携しながら、それぞれのユーザーに最適化されたパーソナルなAI処理をこなす。
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上位のiPhone 16 Proシリーズが搭載する「A18 Pro」チップは、負荷の大きなビデオ系の処理をこなせるようにGPUのコア数を増やしているが、AI処理に携わる16コアのNeural EngineはA18チップと同等の仕様としている。

2025年に日本語でApple Intelligenceが使えるようになった後に、対応するiPhoneはiPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxのほか、iPhone 16世代の全モデルに限られる。今後最も安価にApple Intelligenceを体験できるのは6.1インチのiPhone 16だ。

Apple Intelligenceが実現する写真アプリのクリーンアップツール。写り込んでしまった不要な被写体をタップで選択してきれいに消せる

Apple Intelligenceが実現する写真アプリのクリーンアップツール。写り込んでしまった不要な被写体をタップで選択してきれいに消せる

iPhone 16シリーズの圧倒的な「軽さ」

本体の「軽さ」においてはiPhone 16シリーズが有利だ。iPhone 16 ProシリーズはSuper Retina XDRディスプレイが前世代のProシリーズよりも大きくなって、映像が見やすくなっている。だがそのぶん本体のサイズ、質量がわずかだが大きい。
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対するiPhone 16シリーズは内部設計を見直したことにより、前世代のiPhone 15シリーズからサイズを変えず、質量はほんのわずかに軽くした。筆者のように手もとが見えづらくなった世代には、6.7インチの大画面でなおかつ軽いiPhone 16 Plusをおすすめしたい。通勤時間に片手で持ちながらデジタル書籍を読んだり、動画を見る用途にも最適だ。

先進性をバランスよく実現した「iPhone 16 Plus」

スマートフォンの「バッテリー持ち」を重視するのであれば、内部設計の最適化により大きなバッテリーパックを積んだiPhone 16 Proシリーズを選ぶべきだ。

だがこの時に天秤にかけて比べたいのは「本体の質量」。6.9インチのiPhone 16 Pro Maxはビデオ再生最大33時間、オーディオ再生が最大105時間というタフネスを誇るが、質量が227g。iPhone 15 Pro Maxよりも6g増えた。
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