さらに薄く・軽く。手首に吸い付くような装着感
2024年はアップルが最初のApple Watchを発表してから10年の節目だ。記念すべきタイミングに、アップルが派手にジュエリーブランドとのコラボモデルや、台数限定の特別モデルを発表するのだろうかと筆者は待ち受けていた。発表されたSeries 10はスマートウォッチの進化を堅実に追求したモデルだった。アップグレードの内容を振り返ると、Apple Watchの10周年を、これからデバイスを初めて使うユーザーも含めて多くの人々といっしょに祝いたいというアップルの思いが伝わってくる。今回筆者は発売前の約1週間に渡ってApple Watch Series 10を試す機会を得た。
Apple Watch Series 10はスマートウォッチとしての基本的な使いやすさが向上した。1つは本体が薄く・軽くなったことだ。
ケースのサイズには過去最大の46ミリと42ミリの2種類がある。それぞれSeries 9までの45ミリ、41ミリのApple Watchに対応するバンドと互換性を確保した。ケースの素材はアルミニウムとチタニウムの2種類。
![左側が46ミリのSeries 10。右側のSeries 6よりもケースが10%以上薄くなっている](https://images.forbesjapan.com/media/article/73754/images/editor/4298e464a05d45ab26d36a85a8fec07cc8208467.jpg?w=1200)
装着してみると、Apple Watch Ultraシリーズのようなタフネス系ウォッチとはまた違う、手首に吸い付くような軽快なフィット感が得られる。筆者はジョギングをする時にはより軽いスマートウォッチを身に着けて走る方が好みだ。Series 10は水深6メートルまでのシュノーケリングにも使える耐水性能を備えている。