Series 10のディスプレイはLTPO(低温多結晶酸化物)方式の最新技術により、スタンバイ時の電源効率がアップした。画面の書き換え速度(リフレッシュレート)を従来の1分に1回から1秒に1回に高速化しながら電力の消費は少なく抑える。
実用的なメリットは、新しい文字盤の「リフレクション」「フラックス」を選ぶと、常時表示の画面がスタンバイモードに切り替わった時にも「秒針」が表示できるところに表れる。
充電の手間が軽減、公称どおりの時間でチャージ
スマートウォッチのペインポイントは「充電の手間」だと言われてきたが、最近はApple Watchやライバルのスマートウォッチもかなりスタミナ性能を上げてきた。Apple Watch Series 10はいくつも新しい機能を追加しながら、アップルが独自に設計したApple S10 SiPチップが駆動時に消費する電力を低く抑えるように賢く制御する。
公称スペックでは通常使用で最大18時間、低電力モードを使うと最大36時間のバッテリー持ちが可能とされている。筆者は約1週間にSeries 10を試用してきた。就寝前に満充電にしたバッテリーは、起床してから夜にまた充電器にセットするまで20%前後の残量をキープしてくれる。
Series 10は付属する専用充電ケーブルと、アップルのUSB-C電源アダプタ、または5W以上のUSB-PDに対応する他社製のUSB-C電源アダプタによる高速充電に対応する。