9月22日(日)ごろ:月と木星、すばるが共演
真夜中ごろに東の空を見上げると、欠けはじめた月が、木星と、おうし座のプレアデス星団(すばる)と並んで見えるだろう。9月22日(日):秋分の日
この日、日本時間午後9時44分に地球は「分点」を通過する。これは、太陽が「天の赤道」を横切る瞬間の時刻だ。この瞬間は年に2回、3月下旬と9月下旬に世界中で同時刻に訪れる。9月の分点は、北半球では「秋分」と呼ばれ、天文学において夏の終わりと秋の始まりを告げる。地球の公転周期(1太陽年)、すなわち地球上における1年間を4等分した「二至二分(春分・秋分・夏至・冬至)」の1つである。四季の移り変わりがあるのは、地球の自転軸(地軸)が傾いているからだ。その結果、地球は1年間に北極側が太陽の方角を向く時期(北半球の夏・南半球の冬)と、南極側が太陽を向く時期(南半球の夏・北半球の冬)と、地軸が太陽に垂直な時期(春と秋)を繰りかえすことになる。
今週の天体:プレアデス星団(すばる)
プレアデス星団(すばる)は、おうし座に位置する散開星団で、英語ではギリシャ神話に登場する7人姉妹にちなんで「セブンシスターズ」と呼ばれる。9月になると夜更けに東の空に昇ってくる小さな明るい星団で、肉眼でも簡単に確認できる。7つの主要な明るい星があり、アルキオネ、アトラス、エレクトラ、マイア、メローペ、タイゲタ、プレイオネと名付けられている。いずれも地球から444光年離れた場所にあり、約1億年前に誕生した比較的若い星たちだ。プレアデス星団を正面からよく見ると、明るい星の並びが小さなひしゃく型をしていることがわかる。しかし、少し横を向いて目を細めて見てみると、かすかに光る霞のようなものが見える。夜空に類を見ないこの美しい輝きは、約800個の若い青い星が集まってつくりだしている。
(forbes.com 原文)