フォントノーは、クパチーノにあるアップル本社でトレーニングを受ける予定で、スタッフと共にVision Prosを取り締まりに利用する方法を詳しく学ぶつもりだという。彼によると、オレンジ郡保安官事務所は他のプロジェクトでもアップルと緊密に連携しており、現在使用しているパトカー内のPCに代わって、実質的に車載ディスプレイ用のiOSであるApple CarPlayの導入について協議しているという。「アップルは、警察と非常に良好な関係を築いている」とフォントノーは述べた。
フォーブスは、アップルにコメントを求めたが、回答を得ることはできなかった。
Vision Proをテストした警察機関は、オレンジ郡が初めてではない。捜査ジャーナリストであるジョーイ・スコットのツイートによると、ロサンゼルス市警察(LAPD)は2万ドル(約280万円)を費やしてVision Proを5台購入する予定だという。ロサンゼルス警察財団もこれを認めており、「監視とモニタリングの強化に役立つことを期待している」と述べている。LAPDは、ARオーバーレイを使ってライブビデオフィードや地図の上にナンバープレートのなどデータを表示するほか、監視フィードの3Dビジュアライゼーションによって迅速に犯罪行為の可能性を示すパターンや相関関係、異常を識別することが可能になると述べている。
ジョン・マクマホン副署長は、Vision Pro配備の提案書の中で、次のように述べている。「状況認識が強化されることで、意思決定や対応時間、警官の安全性を向上させることができる。我々は、ハンズフリー操作の可能性について調査する予定だ。ハンズフリー操作によって、警官は周囲の状況や潜在的な脅威に集中しながら、重要なデータやリソースにアクセスすることが可能になる」
(forbes.com 原文)