マスクは最近のX(旧ツイッター)の投稿でこのゲームが「印象的だ」と述べて、孫悟空になった自身の写真を掲載した。
Impressive AAA game from China!
— Elon Musk (@elonmusk) September 6, 2024
Seems oddly familiar 😂 pic.twitter.com/LkrmoFhVou
フォーブスは、このゲームの開発元であるGame Science(ゲームサイエンス)の評価額が18億ドル(約2530億円)に達し、ユニコーンの仲間入りを果たしたと試算している。同社を2014年に創業した42歳の「ゲーム中毒者」の馮驥(フェン・ジー)の個人資産は約7億7000万ドル(約1083億円)と推定できる。
『黒神話:悟空』の売上は、今年だけで最大3500万本に達し、総収益は10億ドル(約1400億円)を突破する見通しだ。ゲームサイエンスは、フォーブスからの複数回にわたる取材要請に応じていない。
しかし、上海の調査会社、Blue Lotus Capital Advisorsのアナリストであるスタン・チャオは、『黒神話:悟空』のストーリーが『西遊記』に基づく中国の民間伝承に根ざしていることから、中国当局がこのゲームに「前例のない支援」を与えていると述べている。中国の国営メディアの新華社は最近、このゲームを「グローバルな舞台への重要な飛躍」と評した。
このゲームはさらに、中国の国内消費を押し上げる効果をもたらすとも見られている。『黒神話:悟空』のファンは、ゲーム自体への支出に加えて、ゲームに登場する古代の寺院や他の観光地を訪れ、飛行機やホテルの予約が増加している。ラッキンコヒー(瑞幸珈琲)は先月、アメリカーノのパッケージに孫悟空をフィーチャーしたが、注文が殺到してシステムがクラッシュした。