欧州

2024.09.16 09:00

ロシア軍の名うてのドローン操縦士、肉弾突撃に投入され死亡か 指揮官の腐敗告発

リサコフスキーの主張の裏づけをとるのは難しいが、確実なのは、ロシア軍がリサコフスキーにライフル銃を持たせて戦闘に送り込んだことで、彼の専門技能を浪費したことだ。ロシア軍は彼の無駄死にを悼むべきである。一方、ウクライナ軍は当然それを祝しているだろう。ロシア軍が熟練のドローン操縦士を浪費してくれるほど、そのドローンの効果は低くなるからだ。

そうすることで、ロシア軍は知らず知らずのうちに、戦争拡大から2年7カ月近くたつなか、ウクライナ軍が進める主要な近代化の取り組みのひとつを後押しするかたちになっている。

シルスキーはCNNに、ウクライナ軍はドローンの効率性や制御システム、使用方法などの向上に常に取り組んでいると述べ、「敵の数的優位を相殺するために、われわれの技術的優位を最大限に高めようとしています」と強調している。

この技術的優位の大きな部分は操縦士の優位が占めている。少なくとも1人のロシア軍将校は、麾下の部隊の最も優秀なドローン操縦士を歩兵として死に追いやったとき、そのことを理解していなかったというべきだろう。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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