2022年に初開催、2023年には4万人以上を動員。3回目となる今年は、“国内最大級”から“アジア最大級”のアートとカルチャーの祭典への深化を目指しての開催となる。
テーマは「NEW ERA」。未来の文化芸術の担い手となる国内外の気鋭のアーティストやキュレーター・ディレクターと協働しながら、今後のキャリアの発射台となること、あるいは、多様な才能の混ざり合いにより新しいうねりが生まれる起点となることへの思いや願いが込められている。
アートを軸に、音楽、食、ファッションとコンテンツが豊富な4日間の見どころを以下に紹介したい。
展覧会「SSS: Super Spectrum Specification」
寺田倉庫G1ビルでは、山峰潤也監修のもと、吉田山、呉宮百合香、堤拓也の3人のキュレーターが手がける展覧会「SSS: Super Spectrum Specification」を開催。ワンフロア約1500平米という広い空間で、国内外、15組を超えるアーティストとのコラボレーションにより抽象化した現代都市の多様な側面を提案する。展覧会といえば、会期が数週間、数カ月と続くものが一般的ななか、わずか4日間のためだけの特別な展示。そこでは、都市の要素である建築物や路地、広場、オブジェ等のモチーフを含んだ空間構成を舞台に、ビジュアルアーティストや建築家、パフォーマンスアーティストなどが連動。来場者が作品を鑑賞するだけでなく、展覧会に参加することで絶えず偶然が発生する場をつくる。
2つのアートフェアが同時開催
期間中は、隣り合う「B&C HALL」と「E HALL」でそれぞれアートフェアが開催される。B&C HALLでの「MEET YOUR ARTISTS」には、「アーティストとの対話を通してアートと出会う」をコンセプトに掲げ、MEET YOUR ARTが推薦する、今注目すべき国内外気鋭アーティスト44人の作品200点以上が一堂に会する。今年は「日本の美意識」をテーマに、一部企画エリアも設計される。
E HALLでの「CROSSOVER」は、15組以上のキュレーター、ギャラリー、アーティスト・ラン・スペースが、「2024年の日本、アジアにおけるアートと様々なカルチャーが交差する風景」をそれぞれの視点で切り取るミックスカルチャーアートフェア。 新たにアートに挑戦する佐藤寛太(「水溜りボンド」カンタ)や、アジアのギャラリーも複数参画予定だ。
そのほか、三浦大知を含む国内外14組のミュージシャンとDJによる船上でのライヴパフォーマンス、全国から約80店舗が集結するマーケットエリア、MCを森山未來が務めるアート×経済やカルチャーをテーマにしたトークセッションなども開催される。