極右思想の活動家のローラ・ルーマーは、討論会の後にハリスの写真とテック系メディアのTom’s Guideによる記事のスクリーンショットを並べてX(旧ツイッター)に投稿した。この記事は、真珠のイヤリングの中にワイヤレスイヤホンが格納されたNova H1 Audio Earringsというデバイスについて書かれたもので、ルーマーのこの投稿は11日夜までに約400万回表示されていた。
Interesting choice of earrings tonight, @KamalaHarris… pic.twitter.com/z7SoB43UtB
— Laura Loomer (@LauraLoomer) September 11, 2024
トランプのシニアアドバイザーのジェイソン・ミラーは、オーディオ・イヤリングの開発元であるIcebach Sound Solutions(アイスバッハ・サウンド・ソリューションズ)が、自社のデバイスとハリスのイヤリングが「驚くほど似ていた」と語ったとする記事を拡散し、他の著名なアカウントもその投稿を拡散した。
ハリスは、ティファニーのサウスシーパールのイヤリングを着用していた模様だが、このイヤリングは2本のゴールドのロッドの間に真珠を配置している。しかし、Nova H1 Audio Earringsにはロッドがなく耳たぶを挟むクリップが特徴だ。アイスバッハ幹部のマルテ・イヴェルセンは、同社がハリスが討論中にどのようなイヤリングを着用していたかについては知らないとフォーブスに語った。
ハリスは、討論会の翌日に行われた9.11の追悼式典でも同じイヤリングをしているのを目撃されており、先月ミシガン州ウェインで行われた集会や、7月に行われた全米体育協会(NCAA)の優勝祝賀会のイベントでもこのイヤリングを着けていた模様だ。
トランプはFOXニュースのインタビューで、ハリスが討論会の質問を事前に入手していたと非難し、討論会を主催したABCニュースが「不正なショーを行った」と根拠を示さずに主張した。討論会のルールには「いかなるトピックや質問も選挙陣営や候補者と事前に共有されることはない」と明記されていた。
10日の討論会はハリスの勝利だったという見方が優勢で、今回の討論会の後に選挙の賭けサイトのオッズはハリスに大きく傾き、選挙ベッティング・オッズ・トラッカーによると大統領選でハリスが勝利する確率は51.8%とされている。これに対し、トランプが勝利する確率は46.9%とされている。
(forbes.com 原文)