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テクノロジー

2024.09.18 17:45

ドローンで青木ヶ原樹海をパトロール 声かけも可能

プレスリリースより

富士山の北西、山梨県側に広がる青木ヶ原の樹海は、悲しいことに自殺の名所として知られるようになってしまった。山梨県の発表によれば、2023年の樹海における自殺者数は、発見地ベースで215人にのぼる。県は監視員によるパトロールを行っているが、あの広大な森を人がくまなく監視するのは困難だ。まして足場の悪い樹海は、深夜のパトロールは危険すぎる。そこでドローンの出番となる。
サーマルカメラで捉えた人の映像。

サーマルカメラで捉えた人の映像。

山梨県の依頼を受けてパトロール事業を実施するのは、無人航空機の運用サービスを行うJDRONE(ジェイドローン)。DJI製の3台のドローンが使用される。監視区域内には2つの自動充電ポートが設置され、Matrice 30TとMatrice 3TDが、これらを拠点に決められたコースを自動的にパトロールする。

通常のカメラとサーマルカメラを装備しているので、昼夜を問わず人の有無を確認できる。不審な人物を発見した場合は、より高性能なMatrice 300 RTKを現場のパイロットが操縦して急行させ、スピーカーから声かけを行うという仕組みだ。
自動充電ポート「DJI Dock 2」と「Matrice 3TD」。

自動充電ポート「DJI Dock 2」と「Matrice 3TD」。

いくら命を絶つ覚悟で樹海に入った人でも、深夜に謎の光が近づいてきて、いきなり声をかけられたらビックリして腰を抜かすかもしれない。それでも思いとどまってくれたら御の字だ。この事業は2025年3月まで続けられる。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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