アート

2024.09.12 17:15

国交160周年記念、スイスと日本のイメージを問う写真展「Super Natural!」が開催

左: マキシム・ギュイヨン《AIRCRAFT》 右: 児嶋 啓多《PURE BEAUTY》

スイスと日本の国交樹立160周年を祝い、ビジネス、学術、文化、芸術などさまざまな面で両国のパートナーシップを促進するプログラム「スイス・バイタリティ・デイズ」が9月〜10月に展開されている。その一環として、東京・丸の内の「YAU CENTER」では写真展「Super Natural!(スーパー・ナチュラル!)」が10月9日まで開催中だ。

ローザンヌにある「エリゼ写真美術館」と、東京を拠点とする現代写真のコレクティブ「TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH」、在日スイス大使館の共同開催として実現する本展覧会では、スイス人アーティスト3名と日本人アーティスト3名、計6名の写真家の作品を展示する。


人々がスイスと日本に対して思い描く共通のイメージ

スイスと日本に対して、人々が思い描くイメージは近いのではないだろうか。清潔で、正確で、先進的。「絵画のような田園風景と、高度に進歩した技術工学や医療が共存し、観光都市としての魅力にあふれ、安全で、信頼できる」と、共通項は多いように思われる。

完璧にすら見えるこれらのイメージは、果たして現実の鏡なのか? その断片をとりまく社会の姿とは、実際にはどのようなものなのか?

本展覧会では、スイス人アーティストのエスター・ヴォンプロン、マキシム・ギュイヨン、デルフィーン・バーティンと、日本人アーティストの安藤瑠美、児嶋啓多、小山泰介、計6名の写真家の視点を通じて、スイスと日本のイメージを育む文化的な源泉、その根底にある神話、さらには物語のダイナミズムを探求し、現代社会が持つ矛盾や課題について問いかける。

9月13日には、本展覧会のキュレーターとアーティストが登壇するオープニング・トーク&レセプションが、9月16日には、デザインエンジニア/東京大学教授の山中俊治と、アーティストのマキシム・ギュイヨンによるトークイベントも開催される。

【開催概要】
Swiss Vitality Days スイス・日本国交樹立160周年記念 写真展『Super Natural!』
日程:2024年9月11日(水)~10月9日(水)
場所:YAU CENTER(東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル1F)
入場料:無料
公式ウェブサイト:https://vitality.swiss/jp/calendar/2024/supernatural-exhibition

文=守屋美佳

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